わたくしたちの下校時に定時制課程の学生さんたちとすれ違った方も多いと思います。わたくしたちは全日制課程ですね。

本校の定時制課程は、平成１０年をもちまして閉校となりました。これは定時制課程の方の母校がなくなったことを意味します。母校がなくなることほど、悲しく淋しいことはありませんよねえ。

定時制課程の同窓会は田龍会（でんりゅうかい）と言います。

この６５年間に巣立ちしもの、４４８６名。
田にあり、天駆ける日を望みて、灯火のもとに励みし若き龍の在りし青春の思いをここにとどめて碑を建つ。

この田龍の碑は現在の本校正門にあります。

「創立１００周年のこの時、同窓会館を造ろう」という思いは、本校ＯＢ諸氏の間でささやかれていました。しかし、実際に強力に動いたのは、定時制課程の同総会、田龍会でした。

なぜなら、悲しいことに彼ら田龍会は母校がなくなり、行き場がなくなってしまったのです。田龍会の無念さが、この同窓会館を造ったのだと、わたくしは思っております。

このこと、ちょっと知っててね。


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